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    Shopify(ショッピファイ)とは
    Shopifyとは、175か国100万ショップ以上に導入されている、カナダ発のECプラットフォームです。
    これまでECサイト展開するためには、自社でサーバーを用意し、ECパッケージを導入したり、スクラッチで開発する必要がありました。
    ですが、Shopifyはそのような開発は必要なく、毎月使用料を払うだけで簡単にECサイトを開設することができます。
    なおかつliquidコードを扱うことができればデザインも大きくカスタマイズすることができ、その手軽さと自由度から、注目を高めているサービスです。



    Shopify導入のメリット

    Shopifyを導入するメリットは以下です。

    ①導入コストが低い

    制作会社を使わず、自分でShopifyのデフォルトの機能のみで設定した場合、最安月額$29からECサイトをオープンすることができます。

    より高度な設定やオリジナルのデザインを制作会社に依頼する場合、制作会社にもよりますが、
    初期投資200~300万程度で十分なECサイトを構築することができます。


    ②テンプレートがおしゃれ、かつカスタム性が高い

    Shopifyにはデフォルトで無料・有料のテンプレートが豊富に準備されており、liquidコードの知識がなくてもおしゃれなECサイトを作ることができます。さらにliquidコードの知識があれば、これらのテーマを元にオリジナルのデザインを実装することができます。


    ③プラグインを利用することで、リリース後でも機能追加・変更が簡単

    Shopifyのデフォルトの機能でも、ECサイトに必要な機能が備わっています。
    ですが、お気に入り機能やセット販売機能、レコメンド機能など、より購買につながる機能を追加するにはプラグインが必要です。
    ECサイトを運用していく中で、機能追加・変更したい場合も、このプラグインを追加することでカスタマイズしていくことができます。


    このような導入コストの低さやカスタマイズの自由度は、ECサイトを始めてみたい事業者にとって大きなメリットと言えます。



    Shopify普及の背景

    導入の手軽さが魅力のShopifyですが、開発者側にもメリットが多いのが特徴です。
    その代表的な特徴が、パートナー制度です。

    これは、ShopifyでECサイトを立ち上げる手助けをするパートナーとなることで開発者側が報酬を得られるシステムで、

    例えば構築パートナーであれば、クライアントが毎月支払うサブスクリプションの20%を報酬として継続的に得ることができます。


    パートナー制度には以下4種類に分類されるパートナーがあります。
    Shopifyの仕組みを理解し、開発の技術があれば、誰でもパートナーになることが可能です。


    ①構築パートナー

    Shopifyストアの構築をサポートするパートナーです。
    クライアントが毎月支払うサブスクリプション手数料の20パーセントを継続的に受け取ることができます。


    ②紹介パートナー

    専用の紹介リンク(アフィリエイト)を使用してShopifyを紹介するパートナーです。
    クライアントが毎月支払うサブスクリプション手数料の2ヶ月分を報酬として受け取ることができます。


    ③テーマ開発パートナー

    Shopifyのページデザインテーマを開発するパートナーです。
    カスタマーサポートを対応するかどうかで、売り上げの50% or 70%を報酬として受け取ることができます。


    ④アプリ開発パートナー

    アプリ開発パートナーは、Shopify App Storeで販売されるアプリを開発するパートナーです。
    アプリの販売価格・サブスクリプション手数料の80パーセントを受け取ることができます。


    登録さえすればすぐにパートナーになることが可能ですが、
    パートナーとしてShopifyから公式に能力が認められた上位ランクの「Shopify Experts」も存在します。

    「Shopify Experts」になることでクライアントからの依頼も増え、報酬も増える・・・
    このパートナー制度の仕組みを利用し、ビジネスを展開している事業者も増えてきています。


    利用者のメリットだけでなく、開発者にもメリットを持たせることで、サービス全体を盛り上げていく。
    なるほど、、よく考えられたビジネスモデルですね。



    Shopify導入時の注意点

    以上、Shopifyのメリットをご紹介しましたが、導入にはいくつか気をつけておきたいポイントがあります。

    ①機能に制限がある

    基本的にShopifyの規格、プラグインの規格に準じる必要があります。

    そのため、Shopifyの機能やプラグインの機能をきちんと理解し、その中で希望を実現できるよう要件定義をきちんと行う必要があります。フルスクラッチと同じ要領で要件定義してしまうと、実現できなかったり開発コストが膨大にかかってしまう恐れもあるので、注意が必要です。(導入コストが低いというメリットはどこへ。。)


    ②英語での設定が必要

    プラグインは海外で開発されるものが多いため、英語での設定が必須になります。カスタマーサポートが充実しているプラグインも多いのですが、やりとりは基本英語になります。使い方を覚えてしまえば問題ないのですが、慣れるまで少し苦労するかもしれません。


    フルスクラッチではなく既存のプラットフォームを利用する以上、特徴や制限について理解を深め、慣れていく必要があります。



    いかがでしたでしょうか?

    海外のサービスのため、戸惑うことも多いShopifyですが、今後伸びていくサービスとして、ぜひ知識や技術を身につけていきたいですね。


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