目次
はじめに
入社して5ヶ月が経ち、メインディレクターとして担当した1つの大きなプロジェクトがリリースされました。
要件定義からデザイン、システム開発をディレクションしフルスクラッチのサイトを立ち上げることは初めての経験であり、多くの学びと反省がありました。
改めてディレクターの仕事は意思決定の連続だな、と思い知らされたのですが、その意思決定に大学の講義で学んだとある思考法が役に立ったのでご紹介します。
この思考法はもともとアイデア出しに使われるものなので、企画出しやデザイン案出しなどに困った時など、プロデューサーやデザイナーの方もぜひ使ってみてください。
今回はシックスハット法(Six Thinking Hats method)をご紹介します。
シックスハット法とは?
水平思考/ラテラルシンキングの提唱者でもあるエドワード・デ・ボノ (Edward de Bono) によって開発された思考法で、6パターンの思考に強制的に切り替えて、物事をとらえ、アイデア出しや意思決定を行うというものです。強制的に思考を切り替えることで、アイデア出しが行き詰まる原因となる自分の「思考の癖」を取り払うことができる上、情報を整理することができるので、意思決定する際にも役立ちます。
この[6パターンの思考]が6色の帽子に例えられることから、シックスハット法という名前がついています。6色の内訳は以下のようになっています。
■白(客観的・中立的)
具体的な数字などのデータやファクトに基づく偏りのない情報に基づいた思考。知りたい情報や足りていない情報について考えるのも可。
■赤(直感的・主観的)
直感でどのように感じるか、本能的な思考。感覚的な好き嫌いでも可(正当化や説明は不要)。
■ 黒(否定的・悲観的)
論理的な矛盾、リスクや懸念点、失敗しそうな障壁・障害など問題点を洗い出す思考。ロジカル・ネガティブ (Logical Negative : 負の論理) ※ネガティブな感情論はレッドハットに含まれる
■ 黄(肯定的・楽観的)
利点や相容れやすいポイント、良いところ (利益や価値)、どう実現するかを考えるプラス思考。ロジカル・ポジティブ (Logical Positive : 正の論理)
■ 緑(創造的・革新的)
新しいアイデアや代替案を探求する思考。ブラックハットを乗り越えるポイントなど、クリエイティブに。
■ 青(俯瞰的・統括的)
次に何をすべきか、アジェンダや思考プロセスの管理、アウトプットを見定めた上でプロセスに対する提案、メタ認知。自分達のリーダーやプロセスの背後にいる人の視点から考えて結果をまとめる
以上が[6パターンの思考]です。
普段のみなさんはどのタイプに近いでしょうか?
次に、この思考法を活用する具体例をご紹介します。
複数人でブレストを行う時には、1人1帽子を割り当て、徹底的にその思考(視点)にのっとって発言を行います。
例えば、[白(客観的・中立的)]の帽子の役割を与えられたら、数値的根拠などデータに基づき案出しや指摘のみを行い、[赤] 直感的・主観的の帽子の役割を与えられたら、自分の直感や感情に基づいた発言のみを行います。
一人で案出しや企画を練る場合にも、それぞれの帽子の視点に立って考えることで、考えるべき事項の抜け漏れを防ぐことができます。クライアントから突かれない資料がつくれる…かも?しれません。
以下は今回のプロジェクトを通じた経験に基づく個人的な意見ですが、ご紹介します。
私のように知識や経験のないディレクターは、自信のなさゆえにクライアントやチームメンバーなど、いろんな人の意見に揺れてしまう部分があります。
ですが、意見をいただいた時、すべてを鵜呑みにしてしまうと方向性が定まらず、プロジェクトが破綻してしまいます・・・。
そこで少しでも冷静な判断を行うため、6つの帽子のどの思考から発言しているのかを意識しました。
その結果、プロジェクトが一つの思考に偏ってしまっていないか、抜け漏れている視点がないかを確認しながら意思決定することができ、なんとか破綻せずにプロジェクトを完了させることができました。(めまぐるしくプロジェクト進行している最中では、それどころではないんですけどね、、笑)
意識してみると人それぞれ「思考の癖」のようなものがあります。また、意思決定をする自分自身の「思考の癖」もあります。それぞれの「思考の癖」は個性で、優越はないものですが、全ての思考をバランスよく盛り込むことで、プロジェクトがより良い方向に進行するのでは、、と思います!
シックスハット法はアイデアを形にするための有名なフレームワークの一つなので、ぜひ参考にしてみてください!
参考ページ
http://insight.planidea.jp/creativity-thinking/methods/divergent-thinking/forced-association-measures/six-thinking-hats-method.html
https://swingroot.com/six-thinking-hats/
この[6パターンの思考]が6色の帽子に例えられることから、シックスハット法という名前がついています。6色の内訳は以下のようになっています。
■白(客観的・中立的)
具体的な数字などのデータやファクトに基づく偏りのない情報に基づいた思考。知りたい情報や足りていない情報について考えるのも可。
■赤(直感的・主観的)
直感でどのように感じるか、本能的な思考。感覚的な好き嫌いでも可(正当化や説明は不要)。
■ 黒(否定的・悲観的)
論理的な矛盾、リスクや懸念点、失敗しそうな障壁・障害など問題点を洗い出す思考。ロジカル・ネガティブ (Logical Negative : 負の論理) ※ネガティブな感情論はレッドハットに含まれる
■ 黄(肯定的・楽観的)
利点や相容れやすいポイント、良いところ (利益や価値)、どう実現するかを考えるプラス思考。ロジカル・ポジティブ (Logical Positive : 正の論理)
■ 緑(創造的・革新的)
新しいアイデアや代替案を探求する思考。ブラックハットを乗り越えるポイントなど、クリエイティブに。
■ 青(俯瞰的・統括的)
次に何をすべきか、アジェンダや思考プロセスの管理、アウトプットを見定めた上でプロセスに対する提案、メタ認知。自分達のリーダーやプロセスの背後にいる人の視点から考えて結果をまとめる
以上が[6パターンの思考]です。
普段のみなさんはどのタイプに近いでしょうか?
次に、この思考法を活用する具体例をご紹介します。
どのように役立つか:アイデア出し
一般的には、ブレインストーミング(案出し)する時に使われます。複数人でブレストを行う時には、1人1帽子を割り当て、徹底的にその思考(視点)にのっとって発言を行います。
例えば、[白(客観的・中立的)]の帽子の役割を与えられたら、数値的根拠などデータに基づき案出しや指摘のみを行い、[赤] 直感的・主観的の帽子の役割を与えられたら、自分の直感や感情に基づいた発言のみを行います。
一人で案出しや企画を練る場合にも、それぞれの帽子の視点に立って考えることで、考えるべき事項の抜け漏れを防ぐことができます。クライアントから突かれない資料がつくれる…かも?しれません。
どのように役立つか:意思決定
シックスハットはアイデア出しに使われる思考法ですが、プロジェクトを進行していく上での意思決定にも役立ちました。以下は今回のプロジェクトを通じた経験に基づく個人的な意見ですが、ご紹介します。
私のように知識や経験のないディレクターは、自信のなさゆえにクライアントやチームメンバーなど、いろんな人の意見に揺れてしまう部分があります。
ですが、意見をいただいた時、すべてを鵜呑みにしてしまうと方向性が定まらず、プロジェクトが破綻してしまいます・・・。
そこで少しでも冷静な判断を行うため、6つの帽子のどの思考から発言しているのかを意識しました。
その結果、プロジェクトが一つの思考に偏ってしまっていないか、抜け漏れている視点がないかを確認しながら意思決定することができ、なんとか破綻せずにプロジェクトを完了させることができました。(めまぐるしくプロジェクト進行している最中では、それどころではないんですけどね、、笑)
意識してみると人それぞれ「思考の癖」のようなものがあります。また、意思決定をする自分自身の「思考の癖」もあります。それぞれの「思考の癖」は個性で、優越はないものですが、全ての思考をバランスよく盛り込むことで、プロジェクトがより良い方向に進行するのでは、、と思います!
おわりに
いかがでしたでしょうか?シックスハット法はアイデアを形にするための有名なフレームワークの一つなので、ぜひ参考にしてみてください!
参考ページ
http://insight.planidea.jp/creativity-thinking/methods/divergent-thinking/forced-association-measures/six-thinking-hats-method.html
https://swingroot.com/six-thinking-hats/