目次

    ブランドガイドラインとは?

    ブランドガイドラインとは、企業のブランド力や価値向上を実現するための行動指針や規範をまとめたものです。
    CIとして確立されたロゴそのものや色・タグラインや住所組み等の企業の特色や独自性、表現や使い方の基準となるものです。
    どこまでやるのか、にもよりますが、企業の印象に大きな影響をもたらす視覚的な表現について、細かな規定が設けられています。
    ブランドガイドラインにより、企業から発信するブランドイメージの統一を図ることができます。
    ブランドを認知してもらうためには、ビジュアル面での印象が一貫していることが重要で、企業の顔でもあるロゴのカラーが何色もあったりすると、同一の企業として認知してもらえず、ブランドイメージが蓄積されませんし、表示(設置)の位置や背景の指定が曖昧だと、違った印象を与えかねません。
    企業のブランディングは長期的な時間軸で実施することが必須です。
    属人的な発信ではなく、誰が触れても企業のブランドイメージが保てるようなルールブックとして、ブランドガイドラインは活用されています。
     

    効果的なブランドガイドラインを策定するメリット

    • スタッフが一貫性を持ってブランドを表現できる
    • パートナーなどの外部関係者にブランドの扱い方を伝えられる
    • 社内の作業時間が節約できる
    • ブランドの統一感を高め、ブランド認知を確立できる
    • 企業にとって最も大切な資産が守られ蓄積される
    • 効率的かつ効果的にブランドを更新できるようになる
     

    ブランドガイドラインのつくり方 

    ブランドガイドラインは「イントロ/導入」「メイン/主部」「リマークス/備考」3要素で構成するとします。
    「イントロ/導入」
    ・企業理念・行動指針・規範について、概要をまとめます。
     →なぜ必要なのか、企業がどのようなビジョンがあるのかを内外に周知させる意味でも、導入部は非常に重要です。
    「メイン/主部」
    ・フォント・カラー・NG集等の具体的なルールを定めます。 
     →フォントは英文・和文、ゴシックと明朝、最低限左記の4種類は定めたい。
     →カラーは「赤」「青」といった指定ではなく、Web Color・CMYK・RGB・特色(DIC/PANTONE etc)などの数値で指定していきます。
     →また、ロゴと背景の色が重なってしまうと、視覚性が低下するため、背景カラーについても記載しておきます。
     →NG集は、縦横比率を変えたり、婉曲させたり、グラデーションやシャドウを加えたものなどを禁止事例として提示します
    「リマークス/備考」
    ・最後に更新履歴・作成部門等を記入します。
     →ブランドガイドラインは、日頃の更新や大きく変える必要はないものの、市場の変化やニーズに合わせた更新をする必要があります。
     →しっかりと社内外で活用されるためにも、都度見直しは必要です。
     
    新たに会社を設立したりリニューアルするケースに限らず、新商品・新サービスをリリースするときも、ブランドガイドラインの在り方を見直しながら戦略を立てていきましょう。
     

    正しい運用をする 

    ブランド価値の維持や資産化が目的ですので、策定・公開後も間違った使い方や正確に表現されているか等の運用にも注意が必要です。
    策定部門が担当し、より良い運用と組織づくりに活かしていきましょう。
    以上、ブランドガイドラインについて入門編ではありますが、第3回のコンテンツとしてお伝えしました。
    次回以降も、ブランディングに関する話題を掲載しようと思います。
    最後まで閲覧いただき、どうもありがとうございました。
     

    参考サイト

    [ブランドガイドラインのベスト50例]
    [Starbucks]
    [audi]
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