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「ブランド」という概念
ブランディングの前提として、共通のイメージを顧客に持ってもらう手法であり、顧客に提供する価値を約束し、その「約束事」を果たすためにおこなう、企業の「あらゆる活動」を指します。広告等で自社や製品・サービスの名前を認知してもらうことではありません。
ロゴやタグライン等のメッセージ、さらにはストーリー、または顧客とのコミュニケーションに至るまで、約束事を想起させるすべての要素でブランドを支えると思います。
ブランドの役割と顧客の安心感
「顧客が持っている共通のイメージ」「実態のない価値」こそがブランドであり、顧客に共通のイメージを持たせたり、実態のない価値を伝える方法がブランディングだと思います。
ユーザーにとってのブランド
[識別]購買までの時間やコストを節減する役割
「ハンバーガーを食べたい」→「マクドナルドに行こう」
[品質の担保]購買リスクの低減・回避に役立つ役割
「日本製品なら間違いない」
[意味づけ]ブランドイメージを自己表現の手段にする役割
リッチな気分になる(見られたい)ヴィトンやロレックスを身に付ける
企業にとってのブランド
[顧客のロイヤルティによる長期安定的な売り上げの確保]
利用しているMacBookが壊れても、AppleのPCを購入する
[プロモーションへ依存を極力減らし、プレミアム価格による利益増加]
スターバックス=第三の場所(サードプレイス)
→TVCM等は一切やっていないのに、おおかたの人は知っている
→競合に比べて割高な価格なのに、驚異的なリピート率
選ばれ続けるブランドになるためには
多くの商品やサービスが市場に存在する今、顧客に選ばれるだけでなく、顧客に「選ばれ続ける」存在になることこそが重要です。選ばれ続けるためには、「この分野なら、あの商品が一番だ」と常に想起してもらえるブランドになる必要があると思います。
そこに辿り着くまでには一長一短ではないのは想像がつくところだと思います。顧客とのあらゆる接点を持ち、顧客に約束した価値をしっかり提供していくことが大事なのです。
そのための視覚的なロゴや、メッセージとしてのタグラインで言語としての認知や、それらをブレなく表現し続けて、ターゲットとした顧客や自社に対しての浸透など、多岐に渡ります。
『少し紐解いてみる』として、限定的な部分しかお伝えできませんでしたが、企業の在り方はもちろんのこと、永続することが目的と捉え、ブランディングに終わりはない、ということをお伝えしたかったのです。
企業の資産として生き続けることこそが、ブランディングの本質だと思います。