目次

    UIとは?

    UI(User Interface)とは「ユーザー」と「システムやサービス」の「接点」のこと。
    当書では、この「接点」を「インターフェイス」と呼んでいます。

    インターフェイスの具体例

    ■ユーザーが直接手で触る部分
    マウス、キーボード、タッチパッド、タッチパネル、リモコン

    ■ユーザーが間接的に操作する部分
    画面内のリンクやボタン

    身近な例では、
    「ガスコンロ」の「点火スイッチ」「火力調整スライダー」は、火を操作するインターフェイス
    「車」の「ハンドル」「アクセル」「ブレーキ」は、車を動かすインターフェイス
    などがあげられます。

    目的や欲求を叶えるために「ユーザー」は「システムやサービス」を使います。
    人の手では物理的に制御できない事柄に対して、マウスやタッチパネルや画面など、インターフェイスを介して、間接的に「システムやサービス」を使うことになります。
    つまり「ユーザーインターフェイス」をデザインするということは、それに付随する「システムやサービス」の「インターフェイス」をより使いやすく設計するということを意味します。

    UXとは?

    UX(User Experience)とは、広義では「知った瞬間からの全ての体験」のこと。
    「ユーザー」がサービスを知ったきっかけから、実際にサービスを利用し、使わなくなったその後の長い期間も含めて、ユーザーがサービスによって受ける全ての体験を指します。

    InstagramのUXを具体例として見てみましょう。

    UXの定義は諸説あるものの、UXの概念の発案者であるドナルド・ノーマン氏曰く「UXとは、企業やサービスや製品について、ユーザーとのやり取り全てを網羅するもの」となっています。
    また同様に「明らかにUIはデザインの非常に重要な部分ですが、UXUIを区別することが重要」とも述べています。

    UIとUXの関係

    この時点では、UIがUXに直接的な影響を与えます。
    しかし、いくらUI単体を改善してもUXを根本的に改善できないことがありえます。

    アカウント認証機能の例

    スマートホームのような入力することが困難なデバイスなどでは、メールアドレス・パスワードを使ったUIをいくら改善しても、良くならないケースがあります。
    指紋認証や顔認証など、根本的にUXを変えないと改善できないこともあることを頭に入れておかないとなりません。

    UIとUXの範囲

    先に述べたように、UXの扱う範囲は知ってから忘れ去るまでの多岐にわたります。UXと比較すれば、UIの扱う範囲は狭いですが、UXの中でも最も大事な「使う」という領域を担っています。

    別の概念であるUXとUIですが、お互いに関連し合っているのも事実です。特にWebサイト・アプリにおいてはUIが担う部分はUXの中核を成します。

    まとめ

    デザインの扱う範囲は今やユーザーエクスペリエンスとして広義に渡っていますが、その中心はやはりユーザーインターフェイスの良し悪しそのものにあります。

    ・UIとはユーザーとデバイスの接点である
    ・UXとはユーザーがサービスから受ける、すべての体験である。
    ・UIとUXは別の概念である。
    ・UIは客観的であるがUXは主観的である。

    UIやUXを学べる本はたくさんありますが、こちらの書籍ではUIを中心に解説してくれている本です。
    アカウント認証機能の例のように、UXを改善することが根本的な解決になることもありますが、「接点」であるUIをより良いものにデザインすることができれば、UXの向上にもつながります。
    今回はUIUXの概念の部分を書かせて頂きましたが、この他にも、デバイスごとのデザインや、具体的なインターフェイス設計についても詳しく説明されているので、気になる方はぜひチェックしてみて下さい。

    最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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