目次

    権限周りのコマンド

    root

    デフォルトで搭載されている管理者権限のコマンド。すべてのルーツ(root)。
    ディレクトリ(フォルダ)の削除も行えてしまうので、直接の使用は推奨されていません。そのため、後述するsudoコマンドを使用して権限を使用することが多いです。

    su

    読みはエスユー。別のユーザーに切り替えること。
    実行には、切り替えたいユーザーのパスワードが必要になります。
    rootの権限を借りることもできれば、他のユーザーに切り替えることも可能。
    switch(切り替える) userの略だとか。

    sudo

    読みはスードゥー。su同様、別のユーザーとしてコマンドを実行すること。
    実行には、利用者自身のパスワードが必要になります。 インストール時の手間を軽減したり、実行ログを残したいときに有効です。
    switch user do(ユーザーを切り替えて実行する)の略称だと言われています。
    須藤さんは何も関係ない。

    suとsudoの違いって?

    suは別ユーザーに丸ごと切り替えてコマンドを実行できるのに対し、sudoは指定したコマンドだけをroot権限で実行することができます。
    また、suは実行できるユーザーを細かく指定できませんが、sudoは指定することが可能です。
    さらにsuでは残せない実行ログをsudoでは残せることから、一般的にsuよりsudoの使用が推奨されています。

    ディレクトリに関するコマンド〜1.位置を知る・移動する〜

    pwd

    print working directoryの略。
    現在作業中のディレクトリの絶対パス、つまり現在地を知れるコマンドです。

    ls

    読みはエルエス。list segmentsの略。

    ファイル・ディレクトリの一覧を表示します。

    cd

    current directoryの略。
    指定先のディレクトリへ遷移できます。

    mv

    moveの略。
    ファイルやディレクトリ名の変更や移動ができます。

    find

    ファイルを検索します。
    オプション(コマンドの後ろにひっつけるコマンド)として、「何日前に更新したのかで探す「-atime」や、あるファイルの更新日時より後にアクセスしたファイルを探す「-anewer」があります。
    これを使うことでバックアップが最新かどうか、ログのエラーの追跡などができるとか。

    grep

    読みはグレップまたはグレプ。グレープではない。
    ファイル内から特定の文字列を探すときに使います。
    「global(ファイル全体から) regular expression(正規表現を) print(表示する)」の略。

    2.作る・編集する

    mkdir

    メイクディレクトリの略。ディレクトリの新規作成ができます。
    オプションとして「mkdir -m (指定したい権限範囲)(ディレクトリ名)」とすると、パーミッション(権限)を指定したディレクトリ作成ができます。

    touch

    渡された名前のファイルが存在しなかった場合に空のファイルを作り、存在した場合には、そのファイルやディレクトリのタイムスタンプを更新します。
    ファイルに触って(touch)タイムスタンプを押すためこの名前。

    cp

    copy。ファイルやディレクトリをコピーします。「cp (コピーしたい対象) (コピー先)」でコピーできます。

    rm

    removeの略。「rm 削除したい対象名」でファイルやディレクトリを削除します。
    ちなみにオプションの中にはディレクトリを中身ごと消す「r」と、警告を表示せず消す「f」があり、これを組み合わせることで「ディレクトリを無言で中身ごと消し飛ばす」ことができてしまいます。
    気をつけなくてはいけないコマンドです。

    chmod

    change modeの略。パーミッションを変更します。

    権限範囲は英数字で表記?

    パーミッションの表記法は下記のように少々特殊です。

    1. ファイル=「-」
    2. ディレクトリ=「d」 
    3. シンボリックリンク(ショートカットのようなもの)=「l」
    4. 読み取り権限=英字で「r」、数字で「4」
    5. 書き込み権限=英字で「w」、数字で「2」
    6. 実行権限=英字で「x」、数字で「1」 

    これらを組み合わせて、「ディレクトリの所有者」「ディレクトリの所有グループ」「その他の人」の順に入力することでパーミッションを指定することができます。例えば、「所有者は全権限持ってて、グループは読み書きだけできて、その他は読み取りだけできる状態にしたい!」のであれば$ mkdir -m 761 となります。
    そうです、足し算で表記するのです。
    また、この場合の英字表記は下記の通り。
    rwxrw—x
    これだけ見るとこんがらがりそうですが、 下記のように分解すると理解しやすくなってきます。
    rwx rw- —x
    フル権限であれば「rwx」、権限の欠けた部分は「-」で表します。

    3. ネットワークに接続する

    ping

    ネットにきちんと繋がっているかどうか確認するコマンドです。 潜水艦などに搭載されているソナーの動作音が由来だとか。
    サーバーの死活監視(サーバーが動作してるのかダウンしてるのかを他システムから確認する)にも使います。

    ssh

    Secure SHellの略。 リモートサーバーに安全に接続しての作業ができます。

    scp

    SecureCoPyの略。
サーバー間で安全にファイルの送受信を行うためのコマンドです。
ファイルのアップロードやダウンロードが可能となります。
    「自然法則を逸脱した異常な生物・物品・現象・場所の捕捉・研究を世界政府より委任された秘密組織」のことではない。


    ここまでで、よく使うコマンドの一例をご紹介しました。
    他にもオプションを組み合わせたり別コマンドを使用することで、 実に多種多様なプログラミングが可能になります。
    デザインの裏で何が行われているのか、エンジニアさんが何について話しているのかを知るための一歩として、 今後もアウトプットが欠かせないところです。

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