目次
テスト計画
テスト計画の段階で詳細までしっかりと決めることは、プロジェクトの品質向上に直結します。
テストの進捗状況を追跡し、目標の達成度を評価することで、テストに必要なものが明確になり、スケジュールの遅延防止にも役立ちます。
実際にテスト計画で必要となる項目を確認しましょう。
テスト計画の例
例として、オンラインストアWebアプリケーションの開発のテスト計画を作成します。
テストの背景と目的
プロジェクト名:オンラインストアWebアプリケーションの開発
目的:開発したオンラインストアWebアプリケーションの品質を確保し、要件や仕様に沿った正常な動作を検証する
テストの範囲
機能テスト:オンラインストアWebアプリケーションの主要機能に対するテスト
ユーザーインターフェーステスト:ユーザビリティや画面遷移の確認
パフォーマンステスト:負荷や応答時間などのパフォーマンス要件の確認
テスト対象
オンラインストアWebアプリケーションのバージョン1.0
テストの戦略
ボトムアップテストアプローチを採用:個々の機能から統合して全体の動作を確認する
テスト環境
テスト環境の構築:テスト用サーバー、データベース、ネットワークなどの準備
テストデータ:テストケースの実行に必要なデータの準備
テストケース作成
テストケース:機能テスト、ユーザーインターフェーステスト、パフォーマンステストなどの各テスト項目に対するテストケースを作成
スケジュール
テスト実施期間:2023年6月1日から2023年6月30日まで
テスト設計:2023年6月1日から2023年6月7日まで
テスト実施:2023年6月8日から2023年6月21日まで
テスト報告書作成:2023年6月22日から2023年6月30日まで
リソース
テストチーム:テストリーダー、テストエンジニア3名(計:4名 or リーダーは3名に含む)
開発チーム:開発リーダー、開発エンジニア5名(計:6名: or リーダーは5名に含む)
テスト結果評価基準
テスト結果の評価:テストケースの合格基準を定義し、実行結果を評価
不具合の優先度と重大度: 不具合の優先度と重大度の基準を定義し、不具合の影響度を評価
テスト報告書
テスト結果を収集した報告書:テスト実施結果、不具合の報告、テストカバレッジの評価などを含むテスト報告書の作成
項目を整理した表
プロジェクト名 | オンラインストアWebアプリケーションの開発 |
---|---|
目的 | 開発したオンラインストアWebアプリケーションの品質を確保し、要件や仕様に沿った正常な動作を検証する |
機能テスト | オンラインストアWebアプリケーションの主要機能に対するテスト |
ユーザーインターフェーステスト | ユーザビリティや画面遷移の確認 |
パフォーマンステスト | 負荷や応答時間などのパフォーマンス要件の確認 |
テスト対象 | オンラインストアWebアプリケーションのバージョン1.0 |
ボトムアップテストアプローチを採用 | 個々の機能から統合して全体の動作を確認する |
テスト環境の構築 | テスト用サーバー、データベース、ネットワークなどの準備 |
テストデータ | テストケースの実行に必要なデータの準備 |
テスト実施期間 | 2023年6月1日から2023年6月30日まで |
テスト設計 | 2023年6月1日から2023年6月7日まで |
テスト実施 | 2023年6月8日から2023年6月21日まで |
テスト報告書作成 | 2023年6月22日から2023年6月30日まで |
テストチーム | テストリーダー、テストエンジニア3名 |
開発チーム | 開発リーダー、開発エンジニア5名 |
テスト結果の評価 | テストケースの合格基準を定義し、実行結果を評価 |
不具合の優先度と重大度 | 不具合の優先度と重大度の基準を定義し、不具合の影響度を評価 |
重要なこと
- テスト計画は品質向上に直結します。
- 詳細に計画することにより、進捗の明確化ができ、スケジュールの遅延を防ぐことができます。
- 範囲の明確化とリソースの確保が非常に重要であり、今回の記事でまとめた項目は必要最低限の項目であり、状況に合わせ、必要な項目を都度判断して追加していく必要があります。