目次
(前編)WEBディレクターとして覚えるべきIT用語1~50
SSL(エスエスエル)
Webサイトの情報を暗号化して送受信する通信手順の一種です。
個人情報を入力・表示する必要があるWebサイトに実装されていることが多いですが、最近だとほぼ全てのサイトに実装されていると思います。
契約が自動更新ではない場合は、1年毎などで手動更新が必要なので注意が必要です。
CMS(シーエムエス)
Content Management System(コンテンツマネジメントシステム)の略です。
簡単に言うと、 Webサイトの管理システム画面のことです。
WordPress、MovableType、Joomla!、Concrete5、CS-Cart、EC-cubeなどがあります
多くのCMSはWordPressが使用されている印象です。
ディレクターでもCMSの動作を理解できるとワンランクアップできるかも?
DB(ディービー)
Data Base(データベース)のことです。
使いやすいように格納・管理されたデータの集まりのことです。
身近な例だと、タウンワークなどの住所録もデータベースと呼べますが Web業界ではデータベース管理システムで管理されている情報を指します。
サーバーとは別でDBを持つことが多いです。
スクラッチ
新しくゼロからつくることを指します。また、ゼロから開発することをスクラッチ開発といいます。 主にシステム開発(CMS等)で使用されている印象です。
アクイジション
広くは「取得」「獲得」と言う意味の英単語で、新規顧客を獲得するということです。 KPIやKGIと関連して使用される傾向にあります。
アジェンダ
会議での検討課題や議題。スケジュール、計画、予定表のこと。 多くは議題として使用されている印象です。
議事録を取る際などにアジェンダという言葉がでてきたら、必ず記載した方が良い箇所です。
アジャイル
素早い、俊敏な、の意味。とくにIT/Web業界では、経営環境の変化に素早く対応できる柔軟なシステムや、効率的なシステム開発手法などを指す。
アジャイル開発という開発手法もあるので合わせて覚えましょう。
アジャイル開発
システム構築やソフトウェア開発をするときのプロジェクト開発手法で、開発期間がスピーディーなのが特徴です。
1週間から1か月といった短期の反復期間内で、どんどん機能を追加していく「反復増加タイプ」の開発プロセスによって、アジャイル開発は進んでいきます。アジャイル開発は、ソフトウェアやアプリ開発といった、開発中で仕様の変更や新しい機能が追加される可能性の高いプロジェクトに向いています。
ウォーターフォール型開発
ウォーターフォール型開発とは、開発現場でよく用いられる手法で、開発手順を1つずつ確認しながら工程を進めていく手法のことです。開発を各工程に分けて進めますが、次のフェーズに進んでしまうと後戻りができない手法でもあります。
最大の利点は、プロジェクト全体のスケジュールを立てやすいことにあります。
キックオフ
ビジネス分野において、プロジェクトを立ち上げることです。
サッカーやフットボールが語源のようですが、そのままなので理解しやすいですね。
コンセンサス
意見の一致や、関係者の同意のことです。
また、了承や同意を得るために根回しをすることも指しますが、単に了承や同意、という意味で使われていることが多いです。
「この施策について、営業部のコンセンサスを取っておいて」という風に使われています。
ステークホルダー
消費者(顧客)、従業員、株主、債権者、仕入先、得意先等、直接・間接的な利害関係を有する者のこと。基本的に案件に関係する全ての人を指していることが多いです。
「プロジェクトの成功確率を高めるため、ステークホルダーに前もってメリット・デメリットについて説明をしておこう」
ソリューション
解答、解決策、解決の意味。多くは顧客の抱える課題を解決したり、要望・要求を満たすことができる製品やサービスのことを指します。
バッファ
時間、データ、人について、余裕を持たせている部分を指します。
バッファがないスケジュールだと何か問題が起こった時(経験上、少なからず1案件中にどこかのフェーズで何かしら起こります)に納期に間に合わなくなったり、タイトなスケジュールでエンジニアを圧迫してしまうので気をつけましょう
フィジビリティ
フィジビリティとは、「Feasibility:実現する可能性」という英語からきた言葉です。
新規事業やプロジェクト計画、事業計画、技術開発など、新たな試みの目標を達成できるかどうか見込みを立てなくてはいけません。
簡単にいうと「実現できるかどうか」です。フィジビリ確認という使われ方も頻繁にでてきます。
ブルー・オーシャン
ライバルがいない、または少ないマーケット・市場のことを指します。
一方、競争の激しい既存市場をレッド・オーシャンといいます。
綺麗な青い海と、戦場っぽい血の海を想像するとわかりやすいと思います。
「ブルー・オーシャンも、時が経てばレッド・オーシャンとなる可能性がある」
ブレスト
「ブレインストーミング」の略で、お互いにアイデアを出し合うことで、たくさんのアイディアを生産するアイディア発想法の一つです。初段階の会議等で行うことが多いと思います。
リテラシー
与えられた材料から自分の必要な情報を引き出し、活用できることです。
ある分野における知識や、それを活用する能力のことを指しますが、基本的にこの業界ではWebに関する知識を指すことが多いです。
リバイズ
改訂、修正することです。こっちの方が修正よりかっこいいです。
IoT
読み方は「アイオーティー」で、「Internet of Things」の略です。
従来インターネットに接続されていなかった様々なモノが、ネットワークを通じてサーバーやクラウドサービスに接続され、相互に情報交換をする仕組みを指します。
読んだ字そのまま「モノのインターネット」という意味で使われています。
RFP
Request for Proposal「提案依頼書」の略です。
自社が求めるシステム要件を正しく伝えることができるもので、システム発注の際には必ず用意しておきたい書類です。
シュリンク
“縮む”,”減る”のshrinkが語源で、物やデータを小さくする技術または、圧縮することです。また、市場や購買意欲などが縮むことも指します。
ボトルネック
事業やプロジェクトの妨げとなる要因や要素のことです。 「この事業の最大のボトルネックは部長だ」
WYSIWYG(ウィジウィグ)
コンピュータのユーザインタフェースに関する用語で、ディスプレイに現れるものと処理内容(特に表示結果)が一致するように表現する技術のことです。
What You See Is What You Get(見たままが得られる)の頭文字をとったものであり、
「is」を外したWYSWYG(ウィズウィグ)と呼ばれることもある。
こちらCMS等で活用されており、コードなしでもテキストや掲載画像を編集できるので、ディレクターが理解していると作業が円滑に進みます。
SSH
Secure Shell」の略で、ネットワークに接続された機器を遠隔操作し、管理するための手段です。
離れた場所にあるサーバーへ安全に接続するため、SSHは複雑にできています。さらに、サーバーへのログインが適正かどうかチェックする認証方法は、複数用意されています。
リソース
もともとは「資源」の意味を持つ英単語ですが、web業界では以下のような意味となります。
1.システム資源
あるハードウェアを起動させる際に必要となる資源。
具体的にはメモリーの容量やCPU処理速度などを指す。
2.人的資源
デザイナーやプログラマーなど、制作物を完成させるのに必要となる人的資源。
日々のディレクター業務内ではスケジュールを制作する際などで人的資源の意味合いで使用することが多いです。
リソース確認は早めにしないとエンジニアの作業を圧迫してしまいますので注意しましょう。
ジオターゲティング
利用者の位置情報(IPアドレス、GPSの基地局、Wi-Fiの接続情報などから位置を解析)を活用したマーケティング手法です。
また 「過去に特定の場所に行ったことがある人」を位置情報データから抽出し、その人に向けたWEB広告配信ができるサービスも指します。
カスタマージャーニー
「顧客が自社の商品を購入するまでに辿るプロセス」のことです。
ブランド・商品と顧客のあらゆるタッチポイントにおいて、どのようにしてブランドや商品と接触し、その時にどういう体験をして、どのような心理変化を起こすのか。
そして、その時の潜在ニーズは何か、最終的に何がトリガーになって購入に至ったのか、などを可視化するという考え方です。
これを具体的に描いたものが「カスタマージャーニーマップ」です。
API
APIとは、アプリケーションプログラムインターフェイスの略語で、プログラミングの際に使用できる命令や規約、関数等の集合の事を指します。
ソフトウェア開発の際、1から全てを作るより、APIを利用すればもともとあるプログラムを呼び出して、その機能を組み込んだソフトウェアを開発することができるので、アプリ開発に携わった場合は必ず聞く用語となります。
VPN
VPN(Virtual Private Network)とは、インターネットに接続されている利用者の間に、仮想的な通信トンネルを構成したプライベートなネットワークのことです。
通信経路を認証や暗号化を用いて保護することにより、第三者が侵入する事のできない、安全なネットワークを構築できます。
レギュレーション
webサイトの統一感や整合性をとるための主にデザインで使う決まり事です。
フォントやフォントの大きさ、色や間隔、配置の仕方など様々な取り決めがあり、先方から支給された場合はレギュレーションを遵守して制作しなければなりません。
LTV
「Life Time Value」の略称で、日本語では「顧客生涯価値」と呼ばれています。
ある顧客が、取引を開始してから終了するまでの期間に、自社に対してどれだけ利益をもたらしたか、収益の総額を算出するための指標です。
最近よく耳にします。
リファラー
リファラー(参照元)とは、アクセスログに記録されるデータの一つで、ユーザーがサイトに流入する時に利用したリンク元のページの情報です。
例えば、あるユーザーがページA内にあるリンクをクリックしてページBに訪れた場合、ページBから見てリファラはページAということになります。
主にGoogle Analytics等で解析する際に耳にする単語です。
インクルード
IT用語で「あるファイルの中に別のファイルを組み込みむこと」を指します。
特にWebサイト制作においては、ヘッダーなど、各ページで共通する部分をインクルード化することで、ソースコードのコピペをする必要もなく、コーディングの手間を省くことができます。
また、「含める」という意味で、 見積もり作成の際に、「込み込みで」と同義で使用されることがあります。
プロトコル
取り決めや規定という意味を持つ言葉です。信号送信の手順や規定を意味する場合が多いです。
パララックス
英語で視差の意味を持つ『parallax』から来ています。サイト上で複数のレイヤーに異なった動きをさせることで奥行きや立体感を生み出すことをいいます。
エンドユーザー
その商品やモノ、サービスを実際に使う人の事です。
通販サイトで例えると「商品を買う(買った)お客様」の事を指します。
アウトソーシング
「外注」「外部委託」の事を指します。「この作業を社内でやるのはちょっと時間的に厳しいので、外部の会社にお願いしよう」というときに使用する用語です。
OGP
Open Graph Protocolの略で、FacebookなどのSNS上でWebサイトのURLを共有した際にタイトルや画像が表示される仕組みのことです。
オムニチャネル
流通・小売業の戦略の一つで、実店舗・オンライン通販・SNSなどの販売経路や顧客との接点を連携し利便性を高めたり、様々な購入機会を増やすことを指します。
カゴ落ち
通販サイトで購入者がカートに商品を入れたにも関わらず、購入せずにサイトを去ってしまうことです。通販サイトを運営する場合にはカゴ落ちを防ぐ工夫をする必要があります。
DNS(ドメインネームシステム)サーバー
IPアドレスとドメインを紐づけるシステムのこと。コンピューター向けのIPアドレス(192.168.11など)を人が理解しやすい形(http://~~~.com)に置き換える仕組み。
これがないと従来のURLでサイトを表示できません。
ファビコン
サイトをブックマークしたときやタブに表示される、Webサイトのアイコンを指します。
気をつけないと制作時に見落とします。
LPO
Landing Page Optimizationの略で、LPからからサイトに訪れる人を増やすことで、Webサイトの成果を向上させる施策を指します。SEOに似ています。
オンプレミス
サーバやネットワーク、ソフトウェア、システムなどを自社運用すること。一般的にクラウドの対義語。
主にサーバーを自社で物理的に所持している時に使用します。
WAF
“WAF”(Web Application Firewall)とは、文字通りWebサイト上のアプリケーションに特化したファイアウォールです。
主に、ユーザーからの入力を受け付けたり、リクエストに応じて動的なページを生成したりするタイプのWebサイトを不正な攻撃から守る役割を果たします。
一般的なファイアウォールとは異なり、データの中身をアプリケーションレベルで解析できるのが特徴です。
GDPR(General Data Protection Regulation)
EU一般データ保護規則、ヨーロッパでの個人情報取得に対する制限です。
規約違反や対策で大金を支払わなければなりません。
日本での業務でも関わってきますので内容を知っておいて損はありません。
Shopify
カナダ発のASP型ショッピングカートシステムです。
毎月の月額課金のみでサーバー不要、越境ECサイト構築が可能であったり、多機能でリーズナブル、デザインカスタマイズの高さなどを売りとしています。
オウンドメディア
オウンドメディア(Owned Media)とは「自社で保有するメディア」の総称のこと。
本来はパンフレットや自社サイトすべてを指しますが、オンラインマーケティングの中では自社で運営・情報発信を行うブログのようなサイトを意味することが多いと感じられます。
ヒューリスティック分析
ヒューリスティック分析とは、経験則に基づいたチェックリストを基に専門家がWebサイトやアプリを評価する分析手法の一つです。
幅広くチェックすることで、UIだけでなくアクセシビリティ向上によってユニバーサルデザインを達成する効果が見込めます。
ヒューリスティック(Heuristic)は「発見を促す」という意味の言葉で、「経験豊富な分析者が、その経験を用いてWebサイトやアプリを評価する分析手法」のことを指します。