目次

    はじめに

    2022年11月にOpenAI社より発表され、現在急速に注目を集めている人工知能チャットボット、ChatGPT
    2023年5月8日には食べログがChatGPTのプラグインの提供を開始するなど、法人レベルでもその影響力は留まるところを知らず、今後より多くの企業がChatGPTを使ったサービスを導入していくことが予想されます。
    今回は、そんな世界中から注目を集めるChatGPTに一コーダーとしてどう付き合っていくべきか、その一案をご紹介したいと思います。

    ChatGPTの基本的な使い方

    まずはじめに、ChatGPTの基本的な使い方からご紹介したいと思います。
    1. OpenAI社の公式ページへアクセスします。
    2. ページが表示されると、左下に「Try ChatGPT」というボタンがありますのでそれをクリックします。
    GPT公式ページ
    3. すると、アカウントの作成を求められますので、アカウントがない場合は右の「Sign Up」をクリックし、アカウントを作ります。
    GPT公式ページ GPT公式ページ
    4. アカウント作成後、以下のようなページが表示されます。そして画面下の赤枠内にメッセージを入力することでChatGPTの回答を得ることができます。
    GPT公式ページ

    ChatGPTに聞いてみる

    それでは実際にChatGPTに質問を投げてみましょう。ChatGPTのページは基本英文ですが、質問文は日本語でも大丈夫です。
    たとえば「明治神宮について教えて」と聞いてみます。
    以下が実際の回答の画面になります。
    上記の通り、明治神宮の大まかな説明を回答してくれます。

    一方で、「東京の明日の天気はどうなる?」といった現在の情報については、以下の通り回答はできない仕様になっているため、答えられる内容には一部限りがあるようです。

    コーディングに利用してみる

    では今度は、コーディングについての質問を投げてみましょう。
    以下は「誰もが驚くようなjavascriptのアニメーションを作って」という内容に対する回答の一部になります。 そして、上記の文章からさらにコードを生成を依頼し、その結果生成されたコードによる画面が以下の通りとなります。
    「誰もが驚く」という点はユーザーによって分かれてしまうかと思いますが、上記のようにHTML・CSS・JavaScriptを組み合わせたアニメーションのコードを生成することも可能となっています。
    また、チャット内で修正を重ねることで、より上質なアニメーションのコードを生成することも不可能ではないでしょう。

    ChatGPTの注意点

    上記のように、日常・ビジネスの両面で有効なツールとなり得るChatGPTですが、残念ながらその回答文は100%信用できるとは言い切れません。
    先ほどの明治神宮についての回答文には「明治時代に流行した西洋建築の影響を受けた「明治式」と呼ばれる独自の様式を採用しています」とありますが、これは誤りです。
    明治神宮外苑に関する東京新聞のある記事で、「外苑で志向したのは、人の行き交う西洋庭園」という記述があり、この情報が混ざってしまった可能性があります。

    おわりに

    以上の通り、ChatGPTは大変なポテンシャルを秘めたAIと言えますが、そのスペックはまだ成長途中にあるのも事実です。
    ChatGPTからの回答を鵜呑みにすると間違った知識を覚えてしまい、思わぬトラブルにもなりかねません。
    コーダーとしても、生成されたコードをそのまま使っては思わぬ障害が発生し、対処が困難になってしまう可能性もあります。

    しかし、今後回答文の精度が上がることで信頼度の高いAIとして認知され、日々の生活に欠かせない存在になり得る可能性を秘めていると言えるでしょう。
    一コーダーとしてChatGPTがコーディング作業の頼れるパートナーとなれることを祈りながら、今後の更なる進化を見極めていきたいと思います。

    参照記事・サイト

    ChatGPT公式サイト
    東京新聞「人の行き交い見つめて100年 再開発の明治神宮外苑」

    PREV
    2023.05.10
    要求定義と要件定義の違いとは?
    NEXT
    2023.05.10
    ショートカットキーまとめ〜XDとFigmaの違い〜