目次
1. アーキテクチャって何?
たとえばレストランを想像してみてください。
料理を作る人、接客する人、食材を仕入れる人が、それぞれ役割分担をしていることで、スムーズにお店が回っていますよね?
アーキテクチャ設計とは、それと同じように、アプリの中の「役割」や「責任」を整理し、わかりやすく・変更しやすくする設計の考え方です。
2. よく使われる3つのアーキテクチャパターン
ここでは代表的な3つのパターンを紹介します。それぞれに向いている場面や特徴があります。

① レイヤードアーキテクチャ(Layered Architecture)
概要:
● 一番シンプルな構造。アプリを「層(レイヤー)」に分けて整理します。
● 主に「表示」「ビジネスロジック」「データアクセス」に分かれます。
たとえ話:
● 小さなお店のようなもの。店主が接客・調理・仕入れも自分で担当。
特徴:
● 学びやすく、すぐ始められる
● 小規模なアプリやプロトタイプに最適
● アプリが大きくなると、レイヤー間の依存が複雑になりやすい
向いている場面:
● とにかく早く作りたい
● 規模が小さい・個人開発向け
② クリーンアーキテクチャ(Clean Architecture)
概要:
● 複雑なアプリでも変更しやすく、長く使える構造にします。
● 中心に「ビジネスルール」、外側に「UI」「データベース」などがあり、内側ほど重要なロジックが含まれます。
たとえ話:
● 分業が徹底されたレストラン。料理人・接客係・経営者がきちんと役割分担。
特徴:
● コードがテストしやすくなる
● 機能追加やリファクタリングがしやすい
● 構造が複雑なので、最初の設計に時間がかかる
向いている場面:
● チーム開発
● 長期的に保守するアプリ
● 頻繁に機能を追加・変更したい場合
③ ヘキサゴナルアーキテクチャ(Hexagonal Architecture / Ports and Adapters)
概要:
● アプリ本体(ビジネスロジック)と、外部のサービス(API、DB、UI)を柔軟に接続・切り離しできる構造。
たとえ話:
● スマート家電のようなもの。音声操作、スマホ連携、Wi-Fi接続などいろんな外部とのやりとりに対応。
特徴:
● 外部サービスを切り替えても、アプリ本体に影響が少ない
● テストの自動化がしやすい
● 学習コストは高め
向いている場面:
● 外部APIやクラウドサービスをよく使う
● 変更の多いサービスと連携している
● テストしやすさを重視する場合
3. どうやって選べばいいの?
アーキテクチャには「これが正解!」という決まりはありません。
アプリの目的・規模・チームのスキルレベルによって、選ぶべきパターンは変わってきます。
選び方のヒント
● すぐに作りたい・一人で開発中 → Layered Architecture
● 長期運用・チーム開発 → Clean Architecture
● 外部サービスと連携が多い → Hexagonal Architecture
4. 実際の現場ではどう使われているの?
実際の企業やプロジェクトでは、以下のようにパターンを柔軟に組み合わせたり、カスタマイズして使っているケースが多いです。
● 「最初はレイヤードで作って、後からクリーンに移行」
● 「Cleanをベースにして、APIとの連携部分だけHexagonalに」
● 「リリース優先でLayered → ステップアップして再設計」
まとめ
アーキテクチャ設計は「正解を知る」よりも「今の自分に合った選択」が大切です。はじめはシンプルなパターンから始めて、必要に応じて成長させていくスタイルがおすすめです。