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EC2とは
Amazon EC2(Amazon Elastic Compute Cloud)とはAWS(Amazon Web Service)によって提供されている仮想サーバ構築サービスです。
サーバにはデータを保管しておく役目があり、サーバがないとメールの送受信やサイト構築などを行うことができません。従来はサーバを構築するとなると、クラウド上ではなく物理的なハードウェアとしてのサーバを準備し、さらにネットワークを構築する必要があったため、準備の時間と人的なコストがかかっていました。しかし、EC2はクラウド上にすぐにサーバを構築することができ、時間と業務を大幅に削減できるため、業務の効率化につなげやすくなるのです。
EC2を利用するメリット
◯サーバ構築にかかる時間が短縮できる
Amazon EC2の大きなメリットの1つは、サーバ構築にかかる時間が短いという点です。
オンプレミスの場合、サーバを自社で準備をして、細かい設定作業をしなければなりません。さらにサーバを運営する間も人的なコストがかかります。一方で、AWSのEC2であれば、たったの数分でインスタンスを立ち上げることができます。さらに、用途ごとに複数のサーバを作ることができるので、サーバ構築の時間を大幅に削減することができます。
◯初期費用ゼロ、従量課金制によりコストを抑えやすい
EC2は新規でアカウント作成をした人には12ヶ月間の無料利用枠があります。
また、Amazon EC2は従量課金制で、使った分だけの料金が発生する仕組みのため必要以上に費用を支払うことがありません。使わなくなったサービスは停止してデータを削除すれば、コストを安くすることもできます。
さらにEC2の料金は定期的に見直しがされており、仮想サーバーとしてはほぼ最安値といって良い運用コストで利用可能になっています。
一定期間は無料で使用できる、必要な費用が発生しにくいという特徴は、サーバの運用コストを抑えやすいメリットにつながるでしょう。
◯拡張性が高い
EC2は利用者の状況に合わせて、サーバのCPU、メモリ、容量などのスペックを簡単に変更することができます。利用しているスペックが足りなくなった時、また台数の変更をしたい時には柔軟に増減の対応をすることができます。
例えば、繁忙期や日中の忙しい時間帯だけサーバのスペックを上げることもできます。必要な時に数クリック、数分間でサーバリソースの調整が可能であり、臨機応変な使い方ができます。さらに自動的に台数の変更ができるオートスケールという機能もあるため、自分で調節をする手間も省けます。このように、EC2では状況に合わせてリソースを無駄なく使用することができます。
サーバ構築
それでは実際にEC2でサーバを構築していきましょう。
AWSアカウントの作成、サインイン
まず、AWSアカウントを持ってない方は以下のURLからアカウントを作成してください。
https://console.aws.amazon.com/console/home
AWSコンソールへログインを行い、まずは右上のリージョンが東京であることを確認しましょう。
確認ができたら、「サービス」から「EC2」を検索し、EC2ダッシュボードを開きます。
インスタンスを起動をクリックします。
名前は好きなように決めてください。
AMIの選択
次にAMIを選択します。
AMI(Amazon Machine Image)とは、インスタンス起動に必要な情報が入ったOSのイメージで、サーバのテンプレートのようなものです。
今回は、AWSの各サービスと連携するためのツールやライブラリなどが含まれている[Amazon Linux 2] のAMIを選択します。
インスタンスタイプの選択
次にインスタンスタイプを選択します。
インスタンスタイプとは、サーバーのスペックを定義したもので、CPU、メモリ、ストレージ、ネットワークがタイプによって異なり、スペックが高いインスタンスタイプほど料金も比例して高くなります。ここで目的などに応じて最適なインスタンスタイプを選択します。
今回は一時的な構築環境であるため、無料枠が設定されているインスタンスタイプ [t2.micro] を選択します。
キーペアの作成
インスタンスの起動を押すと、キーペアを作成する画面が表示されます。
「新しいキーペアの作成」を選択し、「キーペア名」に任意の名前を入れましょう。
その他の設定はそのままでOKです。「キーペアを作成」をクリックしてください。
インスタンスの起動、確認
インスタンスが実行中になっていれば成功です!
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回は、AWS EC2の基礎の部分について解説しました。
EC2以外にもAWSにはさまざまなクラウドサービスがあります。
今後ますますクラウドに触れる機会が多くなっていく中で、もっともっと知識を深めていきたいものですね!