飲食業界における新たな空席対策サービスの立ち上げに際し、クライアントは開発パートナーを探していました。背景には、飲食店の突発的な空席を有効活用したいという業界全体の課題と、それに対して即時に対応できる仕組みを求めるユーザーニーズがありました。しかし、新規サービス立ち上げ時点では要件定義が固まっておらず、技術的な実装も含めゼロから構築する必要がある状態でした。クライアントが抱える「アイデアはあるが仕様設計に悩んでいる」という状態に対し、戦略設計からUI/UXの提案、開発・実装まで一気通貫で支援する体制が求められていました。
ゼロからつくる“空席マッチング”
飲食業界の課題に応えるMVP開発支援の舞台裏
課題
不確実な事業アイデア──
設計も戦略もゼロからのスタート
新規事業のため、仕様が未確定で要件定義が必要
飲食店・ユーザー・管理者の3者に最適化された設計が求められる
フェーズ設計や機能スコープの切り分けがされておらず、開発全体の戦略が曖昧
施策概要
アイデアを要件に、構想を現実に──
“つくれる状態”への分解とMVP化
サービスの初期アイデアを元に、MVP開発としての機能要件を明確化し、仕様策定から情報設計、UI/UX設計、デザイン、開発(AWS・API連携)まで包括的に担当。ユーザー(飲食店・来店者)と管理者の3者に最適化されたWebサービスを短期間でリリース。
施策のポイント
使いやすさの設計と技術の両立──
現場視点とUX発想を融合
- サービス構想段階から参画し、要件定義をサポート
- UI/UXの観点から「駅からの距離自動計算」「Googleレビュー表示」「クーポンがある店舗の地図ピン表示」などの機能を提案し実装
- ユーザー/飲食店/管理者それぞれにとって使いやすいUI/UXを設計・開発フェーズを分割し、MVP→段階的拡張 を前提とした進行戦略を設計
- AWS環境の構築やAPI設計(自動距離計算・レビュー取得など)も提案
成果
仮説検証フェーズへ──“育てる前提”で設計されたMVP
MVP開発のためリリース初期段階。今後、数値的な成果(CVR・流入数など)を検証し、改善フェーズへ移行予定。現在は仮説検証段階として、ユーザーの利用データやフィードバックを元にPDCAを高速に回せる設計と運用体制を構築。
成功要因と今後の課題
仮説検証フェーズへ──“育てる前提”で設計されたMVP
【成功要因】
成功のカギは、飲食店・ユーザー双方の立場に立ったUX提案を中心に、ビジネス戦略・開発・デザインが一体となって進行できた点です。抽象度の高い要望を要件に落とし込み、技術的な提案も行ったことで、価値あるプロダクトが短期間でリリースされました。
【今後の課題】
MVP段階でのリリースであるため、今後は本格的なUX改善と機能拡張、さらにはモバイルアプリ化による通知機能や常用化の仕組みづくりが必要。モバイルアプリとマーケティング施策の連携が今後の鍵となります。
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