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    Cursorとは?

    Cursorとはざっくり説明するとChatGPTやCopilotが組み込まれたコードエディターです。わざわざChatGPTのサイトで質問をしなくても、エディター内で直接質問したり、コードを書いてもらうことができます。

    Cursor公式サイト



    Cursorの特徴

    Cursorの特徴は主に3つあります。1つ目はVS code基準で制作されたコードエディターであることです。基本機能や画面レイアウトがVS codeと同じであることに加え、エディター設定や拡張機能もVS codeのモノを使用することができます。体感としては「Cursorという新しいエディターが出来たのではなく、VS codeにAI機能が搭載されてCursorと命名された」という感じです。特に違和感なくVS codeから引っ越しをして使用することができます。




    2つ目はChatGPTを搭載している点です。ファイル内で問題個所を直接選択して質問することもできますし、色々なファイルから関連する場所を抜き出してまとめて質問することもできます。料金プランにも寄りますが、無料プランでも月200回のChatGPT-3.5への質問、また月50回のChatGPT-4への質問が可能です。常にAIに質問しているわけでは無いので、自分は無料プランでも問題なく使用できています。今まではコードをコピーペーストしてChatGPTのチャット欄で質問していましたが、その往復の手間もなくなり、スムーズに開発を進めることができます。






    3つ目はCopilotを搭載していることです。CopilotはMicrosoft社が開発しているAIアシスタントで、ChatGPT-4を基にして開発されています。2024年4月現在、WindowsPCなどにはタスクバーの右下にプレビュー版のCopilotが配置されていて、いつでも対話形式で質問をすることができますが、これと同じものがCursorにも搭載されています。
    ChatGPTに質問できる機能と、ChatGPTを基に開発されたCopilotを同時に搭載することに意味はあるのか?と思われるかもしれませんが、そもそもの役割が違います。ChatGPTは先に述べたように質問をして開発速度を高めることができます。一方Copilotは高度な入力予測を可能としています。例えばWEBサイトを開発しているとき、ユーザーがコードを入力する時の癖、クラス名の命名規則の癖、cssのプロパティのつけ方の順番・癖、ユーザーが作成したクラス名からその要素に何を入力するのかを予測し、先行してサンプルテキストを表示できたりなどなど...。例をあげればキリがありませんが、ユーザーの癖を理解し、次にユーザーが取る行動を予測しサポートするのがCursorにおけるCopilotの役割です。正直最初にCopilotの機能を目の当たりにしたときは、頭の中を覗かれているような不気味さを感じました。それほどまでに高度な予測をCopilotは可能にしています。





    Cursorの導入について

    Cursorは公式サイトから無料で使用することができます。以前にVS codeを使用していた方は設定やプラグインの引継ぎもCursorのインストールの段階で一緒に行うことができるので、今までと同じ環境で、開発をすることができます。ただし、ショートカットや一部プラグインは使用できないので注意が必要です。
    個人の有料版は月額$20となっており、2024年4月現在で約3000円となっています。無料版でもCursorの使用感は十分に体験することができるので、一度無料で始めてみて、良さそうであれば課金することをおすすめします。





    まとめ

    今回は次世代のAI搭載型コードエディター「Cursor」について簡単にまとめてみました。開発の世界においてAIの進出は目覚ましいものがあると感じていると同時に、これからのAIとの向き合い方を常日頃から考えさせられています。自分の居場所を見失わないようこれからもアンテナを広げていきたいです。

    さて、話は変わりますが、今回で記事作成が12回目を迎えました。入社から1年は毎月記事を書くという会社の規則により記事を書いてきましたが、これにて一旦卒業となります。


    最後までお読みいただきありがとうございました。
    またどこかでお会いしましょう。
    それでは。
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