目次

    プロダクトビジョンとは

    プロダクトビジョンとは、成功するプロダクトを育てるために目指す世界観のことです。プロダクトの目的や方向性、価値提供の方法などを明確に示します。チーム全体が共有し共感することで、プロダクト開発の方針を固める重要な考え方になります。

    プロダクトビジョンがプロダクトの成長に不可欠な理由

    プロダクトビジョンは、プロダクトの成長に不可欠なものです。なぜなら、明確なビジョンがチームと取り組むことに一貫性をもたらし、プロダクト開発の方向性を定めるからです。

    プロダクト開発を行うチームでビジョンが共有されることで意思統一を図ることができ、ビジョンを軸にした効果的な意思決定をすることが可能になります。

    また、ビジョンは顧客ニーズや市場に基づくものであり、プロダクトの優位性を高めるための指針になります。

    プロダクトビジョンがない場合、目先の収益やユーザーベネフィットを追うことになります。長い目で見ると、目指したい方向性から離れていってしまうことがほとんどです。

    プロダクトビジョンの策定方法

    プロダクトビジョンはいくつか方法がありますが、よく見かける一般的なものをご紹介します。

    1. 顧客ニーズの理解

    顧客が抱えるペイン(困っていること)やニーズを理解しましょう。顧客にとって本当に必要なプロダクトはどんなものかを考えるとき、顧客の理解は必須です。

    2. ステークホルダーとのコミュニケーション

    ここで言うステークホルダーとは、「プロダクトに関わるすべての人」を指します。具体的には顧客、プロダクトに関わるビジネスの責任者(経営陣など)です。

    ステークホルダーとコミュニケーションを取ることで、ビジョンのヒントを集めたり方向性を擦り合わせます。

    3. ビジョンの策定

    顧客のニーズに基づくビジョンを策定します。ここで大事なことは、顧客以外のステークホルダーの意見に振り回されないことです。飽くまでプロダクトは、顧客のニーズに応えるこのだからです。

    4. 目標設定

    ビジョンをもとにして、目標を定めます。一般的にはKGIやKPIを思い浮かべる方もいらっしゃるかもしれません。しかし、KGI / KPIは飽くまで企業視点の指標なので、顧客目線の指標とは言えません。

    顧客目線の指標として、「ノーススターメトリック(NSM)」を用います。

    5. 戦略策定

    目標の設定が完了したら、具体的にどのようなアクションをしていくのかという戦略を決めていきます。

    戦略はビジネスモデルの具体的な検討や、プロダクトデザインや機能開発の方針など、プロダクトに関わるすべてのものに直結します。

    プロダクトビジョンをしっかり定めよう!

    いかがでしょうか?今回はプロダクトビジョンについて解説していきました。

    プロダクト開発をしていく上で、一番はじめに取り組む重要なステップです。

    みなさんも、プロダクト開発をする際はぜひプロダクトビジョンを策定するところからやってみてください!きっといいプロダクトにしていけるはずです。ではまた!

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